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2016-03-15

私が旅にでる理由

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私が生まれてすぐ、母は知り合いの占い師さんに私のことを占ってもらいました。

 

「この子は各地を転々とする運命にある」

 

そう言われたそうです。

 

そう聞かされて育ったからかどうなのか。

これまでを思い返してみると、じっとはしていない人生です。

落ち着きがないんでしょうね。

 

学生の頃から夏休みには住み込みでアルバイトをしたり、

近所に住んでいたアメリカ人ファミリーにアメリカに連れて行ってもらったり。

(2週間ほどホームステイしたけれど、ステイ先の5歳児としか会話が通じないレベルで帰国 笑)

 

人と出逢うこと、はじめての人と一緒に過ごすこと、

そういう時間が好きなんだと思います。

 

 


今でも覚えている日本一周旅のこと    


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20代前半で2年ほど勤めた会社を辞めて、日本一周の旅にでました。

同時期に仕事を辞めた友人(女)と一緒に「日本一周してみたい!」と盛り上がったのです。

 

2人でレンタカーを借り、大阪から北上して北海道、北海道から南下して鹿児島まで、

鹿児島からまた北上して大阪に戻りました。

大阪でレンタカーを返却し、最後は関西空港から沖縄へ。

トータルで2か月半、くるっと一周夏の旅でした。

 

旅の最初はホテルに泊まったりキャンプをしたりしたけれど、

だんだん面倒になってきて(笑)ほとんどが車で寝泊まりするという旅でした。

 

私たちの当時の旅の目的は、全県制覇と温泉と各地のおいしいものを食べること。

それと、この目で知らない土地を見てみたかった。

 

いろんなことがありました。

いいことばかりじゃない。怖い思いもしたし、友達とケンカもした。

だけどそんなこと全部どうでもよくなるくらい、いいことのほうが多かった。

 

 

静岡県の露天風呂で出逢った女性は、私たちの関西弁を聞いて声をかけてきてくれた。

ずっと昔に関西に嫁いだ親友が最近亡くなったこと、

関西弁を聞くと彼女を思い出して楽しかった頃を思い出すと。

そう言ってお風呂上りにジュースをおごってくれた。

「友達は一生ものよ。結婚しても、子供が生まれても、遠く離れても続くものよ。だから仲良くね。」

あの頃よりも今のほうがこの言葉の意味が少しわかったような気がする。

 

 

佐賀県では車のタイヤがパンクした。

ふたりとも人生初のパンク体験。近くのコンビニの駐車場で確認したら後輪がべっこべこ。

とりあえずスペアのタイヤと交換じゃない?!というところまでは行き着いたものの、

スペアのタイヤはどこにあるのか、どうやって交換するのか…

 

途方に暮れていると、ふたり組のお兄さんが声をかけてくれてササッとタイヤを交換してくれた。

真夏の炎天下のもと、手を真っ黒にして。

 

申し訳ない、なにかお礼をさせてください、と言う私たちに

お兄さんたちはお礼なんていいよ、と。

それでも食い下がる私たちに

 

「じゃあさ、これから行く旅先で出逢う人みんなに、佐賀の男はいい男!って言っといて。」

 

そう言って笑顔で去って行った。

 

 

高知県の山の中にある道の駅ではヤンキーさんに囲まれた。

私たちは旅の食費を浮かすため、道の駅を見つけては水道を拝借し持参したガスコンロでお米を炊いていた。

その夜も、高知県の山の中にある誰もいない道の駅の街灯の下でお米を炊いていた。

 

しばらくすると大きな音とともに大型のバイクや車が道の駅に集まってきた。

そして20人くらいの青年が私たちのところにやってきた。

お互いが「え?なに?誰?」という目でお互いを見る。

 

青年たちは私たちのことをチラチラと横目で見ながら集会を始めた。

ちょっと悪そうな青年たちの輪の中心でお米を炊く女子ふたり。

カタカタと湯気が鍋の蓋を揺らす音だけが夜の山の中で響く…。

 

10分ほどして青年たちはバイクや車に乗り去って行った。

山の中が真っ暗だから、唯一の明かりである道の駅の街灯の下が集会場所だったんだね。

 

「せめてなんかつっこんで欲しかったなぁ〜。」

 

彼らが去った後の私たちの第一声。

高知のやんちゃっ子はシャイでした。

 

 


日本一周をしてわかったこと


 

そんな楽しい旅にも心残りがありました。

それは

 

「もっともっとその土地の人たちと触れ合いたかった。」

 

ということ。

 

車で旅していた私たちは、車の中で過ごす時間が大半。

車を降りる時間=その土地の人たちと触れ合う時間はほんのわずか。

せっかく日本一周をしたのに、その土地の言葉や生活がわからないままで帰ってきたのです。

 

〝その土地の良さは、その土地で暮らしてみないとわからない〟

 

それが日本一周をしてみてわかったことでした。

 

 


だから私は旅にでる


 

日本は広くて大きい。

 

自分の生まれ育った国のことなのに、私は知らない。

その土地のことも、街のことも、言葉も、そこで暮らす人たちのことも。

 

だから、私は旅をして出逢う人のことを知りたい。

その街を、その土地のことを知りたい。

 

できれば各地で暮らしてみたい。

 

”暮らすように旅をする”

 

それが私の夢。

 

私が旅にでる理由です。

 

 

 


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